
年末の大掃除では、コンセントまわりやコンロの清掃、火災警報器の点検などが火災防止につながります。特に「埃」「油汚れ」「誤ったごみ分別」が火災の原因になりやすいため、重点的に確認することが重要です。また、この機会に防災につながる自動車の掃除、点検も行いましょう。
目次
1 電気まわりの掃除

1-1 コンセント・プラグの埃除去
長期間差しっぱなしの家電(冷蔵庫・電子レンジ・テレビ・エアコンなど)や電子機器(パソコン、プリンター、通信機器など)のコンセント周りに埃が溜まると、湿気と合わさり「トラッキング現象」により発火する危険があります。
1-2 タコ足配線の見直し
無理な配線は埃が溜まりやすく、火災リスクを高めます。掃除の機会に整理しましょう。
1-3 電気製品のこげ跡確認
小さなこげ跡でも大火災につながる可能性があるため、発見したら消防署へ相談することが推奨されています。
1-4 エアコンの室外機
エアコン室外機のまわりを、きれいに整理することも大事です。ダンボールなどの可燃物を近くに置かないようにしてください。
【関連記事】
電気製品の配線周りの火災 「年末は配線器具の掃除・チェックもお忘れなく」
エアコンや扇風機も火災リスクが!出火原因や火災を防ぐポイント
2 キッチンまわりの掃除
2-1 コンロの油汚れ、バーナーキャップの目詰まり除去
コンロの油汚れが残っていると着火しやすく、火災の原因になります。重曹やアルカリ系洗剤で五徳やバーナーキャップを掃除すると効果的です。
また、バーナーキャップの炎口が詰まっているとガスが滞留して引火する可能性があるのでよく掃除してください。
2-2 電気オーブントースター、電子レンジの庫内掃除
電子レンジや電気オーブントースターの庫内やドアに付着している食品かすは着火の原因になります。
2-3 換気扇の清掃
油汚れが蓄積すると火災の延焼要因になるので除去しましょう。
【関連記事】
コンロから火災発生!日頃から行うべき対策と発生時の対処方法は?-IH調理器も火災の原因に!-
3 火災警報器の点検
3-1 住宅用火災警報器の清掃・作動確認
ホコリが付着すると感知が遅れるため、年末の掃除で点検・交換を行うのが望ましいです。
住宅用火災報知器の作動確認のしかた
「住宅用火災警報器Q&A(総務省消防庁)」より
https://www.fdma.go.jp/relocation/html/life/yobou_contents/qa/#04
4 ごみ処分の注意
4-1 誤った分別による火災防止
不用品を処分する際、リチウム電池やスプレー缶を混ぜて捨てると、ごみ収集車や処理施設で火災が発生する事例があります。必ず自治体の分別ルールを確認しましょう。
5 自動車の掃除-防災のために-
外観、内装の掃除に加え、事故・災害にあったときのために次のことをしておきましょう。
5-1 電気系統・火災防止
アクセサリーソケット(シガーソケット)やUSBポートの埃がたまると溜まるとショートや発火の原因になるため、乾いた布やブラシで清掃します。
5-2 バッテリー周りの確認
端子の腐食や汚れを落とすことで、緊急時の始動性を確保しておきましょう。
5-3 車載防災グッズの点検タイトルを編集してください
緊急脱出ハンマー、懐中電灯、非常食、水、毛布、救急セットなどを掃除・整理しておきましょう。
5-4 消火器の確認
車載用消火器がある場合は、期限や状態をチェックしましょう。
5-5 窓ガラス・ミラーの清掃
災害時の夜間走行や悪天候で視界を確保するために重要です。
5-6 タイヤ周りの泥や小石除去
グリップ力を保ち、避難時の走行安全性を高めます。
5-7 車検証・保険証書の確認
災害時に避難所や事故対応で必要になるため、すぐ取り出せる場所に整理しておきましょう。
5-8 緊急連絡先メモ
携帯が使えない場合に備え、紙で残して車内に保管しておきましょう。
5-9 車内のカビ・ホコリ除去
避難生活で車中泊する可能性もあるため、健康リスクを減らします。
5-10 飲料水や食料の保管場所清掃
衛生的に保つことで、非常時に安心して使えます。
年末の大掃除は防災の観点からも大切な機会です。この機会に「切る」「割る」「消す」の3機能を備えた自動車緊急脱出支援ツール「消棒Rescue®」を備えたらいかがでしょう。卓上ホルダーを使えば家庭の初期消火用としても使えます。



