「車の中に閉じ込められて脱出できない…」という経験がある方は少ないと思いますが、交通事故や自動車が水没したときなど非常時には起きうる出来事です。こうした万一の事態に備えて用意したいツールのひとつが「車用緊急脱出ハンマー」です。
車用緊急脱出ハンマーには複数の種類があり、使い方はそれぞれ異なります。本コラムでは、その種類と使い方を中心に、車用緊急脱出ハンマーを選ぶポイントやおすすめ商品についても紹介します。
目次
車用緊急脱出ハンマーとは?
車用緊急脱出ハンマーとは、事故や水没などで自動車のドアが開かなくなったときに、窓ガラスを割って車から脱出するための緊急脱出ツールです。
自動車に使われている窓ガラスは非常に頑丈な素材でできており、手で叩いたり足で蹴ったりしたくらいでは割れません。
市販のハンマー(金づち)でも割れにくく、割れたとしても粉砕したガラス片などでケガをするおそれがあります。 車用緊急脱出ハンマーは、車の窓ガラスを安全に割ることを目的に作られたハンマーですから、万一のトラブル時でも脱出までの時間を短くでき、助かる可能性が高まります。
車用緊急脱出ハンマーの種類
車用緊急脱出ハンマーには、その形状から大きく「金づちタイプ」「ピックタイプ」「ポンチタイプ」の3つにわけられます。
金づちタイプ
金づちのようにグリップを握り、先端で窓をたたき割るように使用する緊急脱出支援ツールです。
ピックタイプ
ピックタイプは、アイスピックのように握って窓 に叩き付けて使用する緊急脱出支援ツールです。
手で握る胴体部の先に先端ピックが取り付けられているシンプルな構造なので、緊急時に使用しやすいという利点があります。
また、胴体部にシートベルト切断用カッターも取り付けられている一体型製品の場合には、胴体部を握ったまま持ち換えずにシートベルトを切断できるため、緊急時に求められる迅速な動作に適しているといえます。
※弊社の消棒RESCUE及び消棒ライフセーバーはピックタイプに該当します。
ポンチタイプ
先端を窓に押し当てることで自動 で先端が飛び出し窓を破砕する緊急脱出支援ツールです。
シートベルトカッターの付いたハンマーが多い
車用緊急脱出ハンマーには、ハンマーとしての機能だけでなく、閉じ込められた自動車から脱出するときに役立つさまざまな機能を付加した商品が多くあります。
なかでも役立つ機能が、シートベルトカッターです。 シートベルトは、事故の衝撃で体が飛び出さないよう頑丈に造られており、市販のハサミやカッターではなかなか切れません。そこで、シートベルトをスムーズに切ることを目的に作られたのが、シートベルトカッターです。
ハンマーで窓ガラスを割りたくても、シートベルトに挟まって動きにくいということが非常時にはありますので、ハンマーとシートベルトカッターの付いた商品を選ぶことをおすすめします。
安全性を証明するJIS認証品を選ぶのもポイント
車用緊急脱出ハンマーを選ぶ際には、安全性が確認されている商品を購入したいところです。
そこで注目したいのが、「JISマーク」。JISマークの付いた車用緊急脱出ハンマーは、品質や性能、安全性が第三者機関から評価された、いわば国のお墨付品といえます。
自動車用緊急脱出支援用具に関するJISは「JIS D5716」が商品に表示されていますので、こうした車用緊急脱出ハンマーを選ぶことも安心感につながるでしょう。
JIS D5716の詳細はこちらをご覧ください
JIS規格対応のおすすめ商品
株式会社ワイピーシステムでも車用緊急脱出ハンマーを扱っており、JIS D5716認証を取得した商品もご用意しています。
消棒RESCUE®
消棒RESCUE®は、車用緊急脱出ハンマーに加え「シートベルトカッター」と「小型二酸化炭素消火具」を装備した、1台3役の車用緊急脱出ツールです。
「割る」「切る」という従来商品の機能に加え、車両火災の初期消火に役立つ「消す」という機能を備えた車用緊急脱出ツールは、当社が世界で初めて開発しました。 また、消棒RESCUE®は日本初のJIS D5716認証商品でもあり、
大手自動車メーカーでも多くの採用実績があります。
消棒RESCUE®製品ページはこちら
消棒ライフセーバー®
消棒ライフセーバー®は、「窓ガラスを確実に割るハンマー」と「シートベルトを素早く切るカッター」の両方を備えた、車用緊急脱出ツールです。
車用緊急脱出ハンマーは可能な限り小さなエネルギーで破砕できるように設計されており、力の弱い女性や高齢者でも確実に割れる性能を持っています。
また、シートベルトカッターは1本あたり2秒未満で切れる性能を保持し、迅速な脱出をサポートします。 消棒ライフセーバー®も、品質や性能、安全性を証明する8つ試験に合格したJIS D5716認証商品です。
消棒ライフセーバー®製品ページはこちら
まとめ
事故の影響で車が変形したり、大雨の日にアンダーパスで水没したりと、車の中に閉じ込められて脱出できない状況に遭遇する可能性はゼロとはいえません。
もちろん、こうしたトラブルにあわないよう運転に注意するのが理想ですが、万一のことを考えて車用緊急脱出ハンマーを常備しておくと、安心してドライブを楽しめます。
さらに、JIS D5716認証の信頼性の高い商品を選ぶことで、より安心感が増すでしょう。いざというときのために、JIS D5716認証商品の「消棒シリーズ」を愛車にご準備ください。