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大きな地震が起きたらどうする? 地震火災、津波と車

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南海トラフ地震

日本は、世界のマグニチュード6.0以上の地震の約2割が起こっているとされる地震多発国です。常日頃から地震が起きたらどうする、津波が襲ってきたらどうするといった意識を持ち、対処行動を定期的に確認しておくとともに、必要な準備を備えておくことが大切です。


【目次】


 1.政府が想定の対象としている大規模地震  
     
1-1 南海トラフ地震
     
1-2 中央防災会議が対象としている大規模地震
 
2.地震火災
     
2-1 地震による火災はなぜ起きるのか
     
2-2 もし大きな地震が起きたら
 
3.津波が発生したときの車での行動
     
3-1 大地震が発生したら
     
3-2 津波に巻き込まれたら
 4.
参考資料/おすすめ防災用品

1.政府が想定の対象としている大規模地震

1-1 南海トラフ地震

気象庁によれば、「南海トラフ地震は、駿河湾から日向灘沖にかけてのプレート境界を震源域として概ね100~150年間隔で繰り返し発生してきた大規模地震です。科学的に想定される最大クラスの南海トラフ地震(南海トラフ巨大地震)が発生した場合、静岡県から宮崎県にかけての一部では震度7となる可能性があるほか、関東地方から九州地方にかけての太平洋沿岸の広い地域に10mを超える大津波の襲来が想定されています。」としています。

https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/jishin/nteq/index.html




1-2 中央防災会議が対象としている大規模地震

近い将来の発生の切迫性が指摘されている大規模地震には、南海トラフ地震、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震、首都直下地震、中部圏・近畿圏直下地震があります。

中でも、関東から九州の広い範囲で強い揺れと高い津波が発生するとされる南海トラフ地震は、今後30年以内に発生する確率が80%、首都中枢機能への影響が懸念される首都直下地震は、今後30年以内に発生する確率が70%と高い数字で予想されています。

https://www.bousai.go.jp/kyoiku/hokenkyousai/jishin.html

【図】


2.地震火災

2-1 地震による火災はなぜ起きるのか

寒い時期において地震時に火災が発生する原因の一つに、「暖房器具」があります。例えば、地震で落下したカーテンや転倒した家具の近くにストーブなどの暖房器具があると、引火して燃え広がることが考えられます。

また、「ガス管や電気配線が破損」も出火原因の一つです。家屋が倒壊してガス管や電気配線が破損すると、ガス漏れやコードから飛び散った火花によって火災を引き起こすケースもあります。

「通電火災」も、注意が必要です。通電火災とは、地震による停電が復旧した際に、転倒した電化製品が通電状態となり火災を引き起こす現象です。具体的には、地震で布団の上に転倒した電気ストーブをそのまま放置し、通電されたときにストーブの熱で布団に引火。それが燃え広がり火災が発生するというケースがあります。これは、阪神淡路大震災でも複数確認された火災原因です。ほかにも、白熱灯など照明器具が転倒し、可燃物に接触した状態で再通電して着火するケースもあります。

  • 1995年の阪神淡路大震災では293件の火災が発生していますが、そのうち原因が判明した火災の約6割が「通電火災」といわれています。

津波による「津波火災」も、大きな火災につながる一因です。津波は、家屋のほか自動車や漁船、プロパンガスなど、さまざまな可燃物を押し流します。これらが火種となって燃え広がり、大規模延焼をもたらすのです。

2-2 もし大きな地震が起きたら

☑ 地震直後に取るべき行動

地震の揺れが収まったら、まずガス機器の火を消します。現在は、大地震が発生するとガスメーターが自動的にガスを遮断するため、揺れが収まってから火の始末を行いましょう。

停電になったら、電化製品のスイッチを切り、電源プラグをコンセントから抜きます。石油ストーブやファンヒーターを使っている場合は、油漏れの有無も確認します。

☑ 避難する際の行動

ブレーカーを落としてから家を出ます。最近は「感震ブレーカー」という、大きな揺れを感知したら自動的にブレーカーを落とすグッズも登場していますので、あらかじめ設置しておくと安心です。

☑ 地震後しばらく経った後に取るべき行動

ガス機器や電気機器の使用を再開するときは、「機器が破損していないか」「近くに可燃物がないか」を確認します。また、電化製品は通電後に、煙やにおいなど異常がないかも注意しましょう。

 

2-3 地震発生時に火災が起きないよう日頃からできる対策

地震による火災を防ぐには、日ごろから対策を講じることも大切です。具体的な対策について紹介します。

☑ 家具の固定

倒れやすい家具を固定するのは、身を守るだけでなく、火災予防にも効果的です。L型金具で壁にネジ止めしたり、突っ張り棒を使ったりして転倒防止策を講じましょう。

☑ 可燃物は暖房器具の近くに置かない

カーテンや衣類、紙類などの可燃物が暖房器具の近くあると、地震時に引火するおそれがあります暖房機器の近くに可燃物を置かないよう、日ごろから整理整頓を心がけることが大切です。

最近では、転倒すると自動で電源が切れる暖房器具が一般的です。こうした安全装置付きの機器を選ぶのも一手でしょう。

☑ 住宅用消火器を設置する

万一火災が発生したときに備えて、住宅用消火器を設置することも大切です。単に設置するだけでなく、消火器を正しく使えることも重要なポイント。勤務先や地域の防災訓練などで消火器を使う機会があれば、正しい使い方を習得しましょう。

3.津波が発生したときの車での行動

大きな地震が発生したときや地震に伴い津波が発生したときには、原則徒歩での避難が推奨されます。その理由としては、地震により道路が損壊する、落下物が道路をふさぐ、

信号機が止まる、交通渋滞が発生する、津波に流されるといったことです。

 しかし、徒歩による移動が困難な高齢者等、海に近く近辺に津波避難場所、津波避難ビル※がないところなど車での避難がやむ得ない場合もありますし、地震発生時に車中にいた場合もあります。その場合には以下のことに気を付けて行動しましょう。



3-1 大地震が発生したら

☑ ハンドルをしっかりと握り、ハザードランプを点け、急ブレーキや急ハンドルを避けながら減速し、道路の左端に寄って停車しましょう

☑ ラジオやスマートフォンなどで災害情報や交通情報を入手しましょう

☑ 車を駐車場などの道路外の安全な場所に移動しましょう

☑ 道路上に車を置いて避難する場合は、窓を閉め、エンジンを切り、エンジンキーを付けたままにするか、運転席などわかりやすい場所に残し、ドアロックをせずに車から離れましょう



3-2 津波に巻き込まれたら

津波の速度は想像以上早く、その威力も非常に大きいものです。津波が押し寄せているのが見えたら、可能な限り車から降りて近くの高い建物や高台に避難することが望まれます

 しかし、そこまでの時間的余裕がない、渋滞に巻き込まれていて車から降りて移動することが困難な状況も想定されます。その場合には臨機応変な対応が求められますが、以下のことを理解しておくことが必要です。

☑ 水の高さが30を超えると走行中の車のエンジンが停止する恐れがある。60(フロントガラスの下面あたりに達するとエンジンが停止し、走行ができなくなります。

☑ 車の大きさや津波の早さにもよりますが、水の高さが30㎝を超えると水(津波)に流される可能性が高まります。

☑ 車が流されている状況では自分の車だけでなく前後左右の車も流されて制御が効かず車同士が衝突する可能性があります。

☑ 同様の状況では、車が建物に衝突する、流されてきた物体と衝突する可能性があります。

☑ そのような衝突の際には、エアバッグの作動とともに、プリテンショナー機能によりシートベルトがきつく締まって身体が動けなくなるような状態になる可能性があります。

☑ 水に浸かることにより電気系統にショートが発生し車両火災が発生する可能性があります。

☑ 水に浮いた状態の車は5分程度で水没します。

☑ 水没した車の中にいる場合、確実に、溺れるか、低体温で命の危険が生じます。

☑ 水没した車から脱出できたとしても同様の危険はありますが、周囲の状況によっては、例えば大きな浮遊物につかまる、建物にしがみつくなどして、助かる可能性があります。

☑ 車が水没する際、外からの水圧でドアが開かない状態が発生します。ドアガラスが開かない場合には窓を開け脱出します。電気系統が停止してドアガラス(パワーウインドウ)が開かない場合には、緊急脱出ハンマーでドアガラスを破砕して脱出することができます。

☑ 車内外の水位が同じくらいになるとドアが開くようになります。

 

東日本大震災では亡くなった方は、19,759人、行方不明者2,553人に上りました。そして、その死因は約90%が溺死で、水にぬれたことによる低体温症で亡くなった方も数多くいます

また、日経新聞20191024日朝刊記事によれば、台風19号によって「23日までに死亡が確認された84人のうち、3割が車で移動中の「車中死」とみられることが分かった」とあります。

普段から津波や水害の恐ろしさを踏まえた避難方法を想定しておくとともに不可抗力的に発生する命のリスクに対しても、車に脱出ハンマーを装備しておくなどの準備をしておくことが望まれます。

5.参考資料

【いのちを守る新知識】津波からの生還…車ごと濁流に流され「死の恐怖」 男性が語る必要な備え


https://www.youtube.com/watch?v=582OxloZo_4

 

消棒Rescue®は、ドアガラスを割る「ガラス粉砕ハンマー」とシートベルトを切断する「シートベルトカッター」、そして車の火災に対応した「小型二酸化炭素消火具」の1台3役を備える、車用緊急脱出ツールです。

 

使い方はとても簡単。ハンマーは最低限のエネルギーでガラスを破砕できるように設計されており、力の弱い方でも確実に割れる性能を保持します。シートベルトカッターは、1本あたり2秒未満で切れ、迅速な脱出をサポートします。消火具は、人体に影響を及ぼしにくい二酸化炭素を使用。消防法に準拠した商品で、ガソリン車、ハイブリット車、電気自動車、いずれのバッテリー火災にも有効です。

 自動車用緊急脱出支援用具に関する国家規格「JIS D5716」の認証を受けており、大手自動車メーカーのPB品として採用実績のある商品です。

 


【参考1

もし運転中に津波が発生したら?(一般社団法人日本自動車連盟(JAF))

もし運転中に津波が発生したら? | JAF

【参考2】

[Q]車内に用意しておきたい防災用品とは?(JAF

https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-natural/subcategory-measures/faq235

 

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