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火事を起こさないための工夫~いますぐできる火事対策

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火事を起こさないための工夫~いますぐできる火事対策

日本では、年間1万件以上の住宅火災が発生しています。1時間に1~2件のペースで発生している計算ですから、決して他人事とはいえません。大切な家を火事から守るには、「火事を起こさないための工夫」に取り組むことも重要です。

ここでは、火事を起こさないために今すぐできる対策や、万一発生したときに取るべき行動についてお伝えします。

1.住宅火災の発生状況

消防庁の調べによると、2022年に発生した住宅火災の件数は11,411件、亡くなった人は972人でした(放火自殺者等を除く)。

出火原因別にみると、もっとも多いのが「コンロ(15.9%)」です。調理中の油に引火したり、衣服に着火したりといった火種から、火事に発展するケースが多くみられます。

コンロに次いで、「たばこ(11.4%)」「ストーブ(7.6%)」「配線機器(6.3%)」「電気機器(6.0%)」などが、住宅火災の出火原因で多くなっています。配線機器や電気機器といった、一見すると火種のないところでも、誤った使い方をしてショートするなど火事の原因になることがあります。

参考:消防庁「令和4年(1~12月)における火災の状況(確定値)について」
https://www.fdma.go.jp/pressrelease/statistics/items/20231129boujyou.pdf

 

増加する高齢者の「逃げ遅れ」

2022年に住宅火災で亡くなった972人のうち、731人は65歳以上の高齢者でした。また、亡くなった理由をみると、「逃げ遅れ」が全体の半数近くを占めます。こうしたデータから、火事が起きてからすぐに逃げられなかった高齢者が犠牲になっていることが推測されます。

体が不自由な方や病気で寝込んでいる方などは、迅速な避難行動をとれず、逃げ遅れてしまう可能性が高まります。こうした家庭では、火事が起きないようにしっかり対策を講じることも、命を守るうえで大切なのです。

2.火事を起こさないために今からできることは?

住宅火災は、小さな火元が何かに燃え移り大きな火事に発展することが多いようです。つまり、小さな火元を発生させない対策を講じることも、火事を起こさないためのポイントといえます。

<ここで、日常生活において留意したい「火事を起こさないための工夫」をお伝えします。/p>

 

コンロから目を離さない

コンロを使用しているときは、火から目を離さないことが大切です。油などに引火することがあっても、近くにいればすぐに火を消せます。電話がかかってきたり来客があったりと、どうしても離れなければならないときは、必ずコンロの火を消しましょう。

また、長袖などの衣服に火が燃え移って火事になるケースもあります。「コンロを使うときは袖をまくる」「ストールやマフラーを身に着けない」といったことも、火事を防ぐためのポイントです。

ストーブ・配線周りをこまめに整理する

ストーブの近くにカーテンや布団、衣類などがあると、何かの拍子で燃え移って火事になることがあります。ストーブの周りに燃えやすい素材がないかを確認してから、スイッチを入れることを習慣づけることが大切です。

コンセント周りも、火種になりやすい箇所です。例えば、タコ足配線は許容電流を超過して発火する場合があります。また、コンセントとプラグの間に挟まった湿気を含むホコリから出火する「トラッキング現象」が火事につながることもあります。

「タコ足配線をしない」「コンセント周りは定期的に掃除する」「使用しない家電のプラグは抜く」といったことも、火事を起こさない工夫のひとつです。

防火機器を備えておく

2006年以降に建てられた新築住宅には、火災警報器の設置が義務付けられています。ただ、それ以前に建てられた家には設置義務がありません。火災警報器は、火元の早期発見で大きな火事になるのを防ぐ役割もありますから、火災警報器のない家は設置を検討されることをおすすめします。

なお、火災報知機にも寿命があります。設置しても作動しなければ意味がありませんので、定期的に点検して10年を目安に交換することも大切です。

このほか、最近のコンロやストーブなどには、消し忘れや誤作動を防ぐ安全装置が備わっている製品が一般的です。こうした機能の付いた製品に買い替えることも、火事を防ぐ効果が期待されます。

放火対策をする

放火も、住宅火災の原因のひとつです。屋外にダンボールや古布といった燃えやすい素材を放置していると、放火にあうリスクが高まります。

また、人が近づくとセンサーで点灯する照明を設置するなど、不審者が近寄りにくいセキュリティシステムを導入するのも一手です。地域の防災訓練などに参加してつながりを深めることも、放火対策になるでしょう。

3.火事が起こった時に取るべき行動は?

火事を起こさないための工夫をしても、何らかの不注意で発生することもあります。万一、火事になったときのことを想定して、あらかじめ対処法を把握しておくことも大事です。ここで、火事が発生したときに取るべき行動をまとめました。

 

大きな声で周囲に知らせて119番をかける

火事を発見したら、大きな声で家族や近隣の人に知らせます。大声を出すことで、落ち着いた行動ができるようになることもありますから、そのあと119番に通報するときも冷静に伝えられるでしょう。

すぐに消せそうな火は初期消火をする

大きな火事にならないためには、初期消火が重要です。消防隊が到着するまでの間に、可能な限り消火活動を実施することで、延焼を防げる場合があります。

自分の背丈よりも火が小さいときは、消火器や簡易消火具などで消火を試みます。電気火災の場合、水を使うと感電事故につながるおそれがありますから、通電していないか確認してから消火活動を行ってください。

電気火災にも対応した「消棒レスキュー®」も初期消火に効果的

消火器に使い慣れていない人だと、効果的な消火活動ができないこともあります。そのため、消火器よりも手軽で使いやすい「簡易消火具」を備えておくと安心です。

当社が開発した「消棒Rescue®」は、一般的な消火器よりも軽量・コンパクトで、女性や高齢者の方でも使いやすい簡易消火具です。消火剤には、食品添加物などにも使用される二酸化炭素を採用しており、トラッキング火災やタコ足配線火災といった電気火災にも対応。十分な消火効果を発揮します。

避難する

消火器などで鎮火しないときは、逃げ遅れないように急いで避難します。可能であれば、燃えている部屋の扉を閉めてから避難してください。延焼を防ぎ避難するまでの時間を確保しやすくなります。

逃げ遅れを防ぐには、あらかじめ避難経路を確認しておくことも大切です。とりわけ就寝中に発生した火事は、気づいたときには燃え広がっている可能性があります。寝室は窓や玄関の近くに配置するなど、万一のときでもすぐに逃げられるように備えておくことも大切です。

4.まとめ

火事を起こさないためには、日ごろの備えが重要です。コンロやストーブなど火を使うときは細心の注意を払うことはもちろん、家電製品やコードといった部分もきれいに掃除するなど、火元になりやすい箇所を確認しておきましょう。

万一火事になったとき、火が小さければ初期消火を試みることも大切です。誰もが簡単に使える簡易消火具を備えておけば、被害を最小限に抑えられることもあります。消火器に使えなれていない方は、「消棒Rescue®」もぜひご検討ください。

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著者情報

株式会社ワイピーシステム
消棒シリーズ マーケティング部門

日々の防災分野で役立つコラムを発信。
経済産業省「新連携」事業全国第1号認定を得て、二酸化炭素消火具「消棒®」シリーズを開発し製造販売しています。

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