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水害から身を守るには?水害の種類や想定される被害・対策法を紹介

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水害から身を守るには?水害の種類や想定される被害・対策法を紹介

水資源に恵まれた日本は、水害リスクの高い国でもあります。特に梅雨末期から台風シーズンにかけては、河川の氾濫や洪水による被害が全国各地で発生し、多大な被害をもたらします。また、大きな地震に襲われると津波の被害も心配されるでしょう。

この記事では、日本で起きる水害の種類を紹介するとともに、被害を最小限に抑えるポイントや身を守るための対策について紹介します。

1.水害が起こる原因とは

水害とは、多量の水によって引き起こされる災害の総称です。

水害といえば、河川の「氾濫」や「洪水」をイメージされる方が多いかもしれません。これらは主に集中豪雨や長雨が原因で、河川の水位が堤防を越えて人の住む地域に流れ出すことにより大きな被害をもたらします。

また、台風が近づく際には「高潮」にも注意が必要です。高潮は、強風や気圧の変化により海面が高くなる現象のこと。近年は被害が少ないものの、2004年8月に西日本を縦断した台風16号では、香川県や岡山県などの瀬戸内海沿岸で1万5,000棟以上の床上浸水被害が発生しました。

このほか、大きな地震や海底火山の噴火などによって生じる「津波」も、大きな被害をもたらす水害です。

2.水害の種類

改めて、日本で発生しやすい水害の種類をまとめます。

洪水

洪水とは、降雨や融雪などで河川の水位や流量が異常に増大する現象のことです。気象庁の定義では「河川敷内に水があふれること」「堤防などから河川敷の外側に水があふれること」を洪水といいます。

氾濫

氾濫とは、河川から水があふれ出ることです。気象庁の定義では、河川の水があふれたり決壊したりする「外水氾濫」については、洪水と同義で使われることもあります。
なお、氾濫の種類には「内水氾濫」とよばれるものもあります。これは、雨水の排水が下水処理能力を上回り、地上に水があふれ出る現象のことです。

波浪

波浪とは、強い風の影響で海面に発生する表面波(波動)のことです。気象庁では「周期が1~30秒程度の波動」を波浪といいます。
波浪による被害は、船の座礁や転覆など海上で発生するものが大半です。ただ、海釣りをしている人が波にさらわれるといった、海岸部で発生する被害もあります。

高潮

高潮は、強風や気圧の変化で海面が通常より高くなる現象のことです。主に台風の影響で発生することが多く、海や川の水が堤防を超えて浸水被害をもたらすこともあります。

津波

津波は、大きな地震や海底火山の噴火により海底の地形が急激に変化することで起きる波のことです。被害の程度は、津波の高さによって異なります。東日本大震災では最大で約40mの津波が襲い、街全体が壊滅した地域もありました。

3.水害で起こる被害

ひとたび水害が発生すると、わたしたちの暮らしや生命に大きな影響を与えます。具体的な被害のケースを、いくつか紹介します。

車内に閉じ込められて脱出できない

大雨の日には、浸水したアンダーパスを通って動けなくなったり、道路状況を確認できず側溝や水田に落ちたりといった、車のトラブルが発生しやすくなります。大雨以外でも、東日本大震災では走行中に津波に飲み込まれる車が多数ありました。
こうした事態に巻き込まれ、水没する車から脱出できず命を落とす人は少なくありません。車の周りに多量の水があると水圧によってドアが開かず、パニックに陥ります。やがて車内が浸水し溺れて亡くなるという事故も、水害による被害の一つです。

床上・床下浸水

住宅では、浸水被害が発生します。床上浸水の場合、住居内に水や土砂などが襲い掛かるため家財道具などは廃棄処分せざるを得ません。水が引いた後も住宅内に多量の土砂が残り、生活再建までに相当の時間を要します。また床下浸水でも、駐車場の自動車やバイクが水没して使えなくなるなどの被害が想定されます。

停電・断水

水害時には、ライフラインがストップすることも心配されます。地域一帯が浸水すると、下水道があふれて生活排水を流せません。たとえ上水道が使えても、生活はできないでしょう。マンションなどの建物でも、停電や浸水によりポンプが動かず、浸水被害にあわなくても生活が困難になることがあります。

感染症の蔓延

水が引いた後は、周辺に汚水や汚泥が残され、衛生環境の悪化から感染症が広がる点も注意が必要です。また、停電で冷蔵庫などが使えず、食中毒による被害も心配されます。

4.近年の水害事例

昨今は、ゲリラ豪雨や集中豪雨など水害をもたらす自然災害が増えています。ここでは、水害で大きな被害を出した近年の事例を紹介します。

台風19号(2019年10月)

2019年10月の台風19号は、東日本一帯に記録的な大雨をもたらし、千曲川や多摩川などの河川で氾濫。全国で105人もの命が奪われました。特に東北地方では、阿武隈川水系が氾濫するなどの水害で、福島県で30人、宮城県で19人が犠牲になっています。

令和2年7月豪雨(2020年7月)

2020年7月の集中豪雨では、九州地方や中部地方を中心に甚大な被害をもたらしました。熊本県では、球磨川水系の13カ所で氾濫・決壊が発生。およそ1,000ヘクタール(10km2)が浸水し、犠牲者は熊本県だけで67人も出ています。全国では86人の命が奪われました。

能登半島地震(2024年1月)

2024年1月に発生した能登半島地震は、マグニチュード7.6、最大震度7を記録。石川県を中心に被害が出ました。この地震では津波が発生し、石川県で1人が亡くなっています。また、石川県では数十棟の床上浸水が報告されたほか、新潟県でも津波による床下浸水の被害が確認されています。

5.水害被害を最小限に抑えるための対策

水害による被害を最小限に抑えるには、想定される水害をあらかじめ理解したうえで、対策を講じることが大切です。ここで、いますぐできる対策について紹介します。

ハザードマップの確認

想定される水害は、自治体などが公表するハザードマップで確認できます。ハザードマップには、洪水や高潮、津波といった被害に遭いやすい地域が明確に示されており、自分のいる地域のリスクをひと目で把握できます。

住宅での備え

床上・床下浸水に対しては、土のうを用意しておくと安心です。また、最近では住宅や駐車スペースなどに止水版を設置されるご家庭も増えています。台風が接近しているときは、ブルーシートや窓ガラスの飛散防止フィルムなどを備えておきましょう。
地域一帯に大きな被害が出ると、停電や断水が長期間続くことも想定されます。非常食・保存水の備蓄や、懐中電灯、携帯トイレなどの準備もお忘れなく。

車内での備え

車での外出時に水害に巻き込まれることを想定し、緊急脱出ハンマーを車内に常備しておくと安心です。万一、車が水没してドアが開かない事態になっても、緊急脱出ハンマーで窓ガラスを割って車外に脱出できます。
ワイピーシステムが開発した緊急脱出ハンマー「消棒Rescue®」は、ハンマーにくわえシートベルトカッターと小型二酸化炭素消火具を備えた、車用緊急脱出アイテムです。
ハンマーは最低限のエネルギーでガラスを破砕できるように設計。力の弱い人でも確実に割れる性能を保持します。また、シートベルトカッターは、1本あたり2秒未満で切れ、迅速な脱出をサポート。小型二酸化炭素消火具は、ガソリン車、ハイブリット車、電気自動車、いずれのバッテリー火災にも有効です。
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6.水害発生時にすぐに確認すべきこと

水害が発生しそうな大雨が予測されるときは、テレビやラジオなどで気象情報を確認するほか、河川情報もこまめにチェックしましょう。河川情報は、国土交通省の「川の防災情報」というホームページが便利です。川の様子を見に行かなくても、スマートフォンで水位やリアルタイムの映像などが確認できます。

自治体などの避難指示が出た後だと、安全に避難できないことも考えられます。特に、家の周りが冠水していたり日没後で暗かったりするときに避難すると、かえって危険なこともあるでしょう。気象情報と河川情報を確認しながら、自発的に指定避難所へ行くことも大切です。

すでに危険な状況だと判断したら無理に避難せず、2階以上の窓から離れた場所へ移動しましょう。

7.まとめ

近年は、大きな被害をもたらす水害が全国各地で発生しています。身を守るためには、あらかじめ想定される被害を把握するとともに、避難用具などの必要なアイテムを備えることも大事です。

水害に遭遇するのは、「家にいるとき」だけとは限りません。「車で外出中」に遭遇することも考えられますので、その場所ごとに必要な対策を講じることも重要なポイントです。

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著者情報

株式会社ワイピーシステム
消棒シリーズ マーケティング部門

日々の防災分野で役立つコラムを発信。
経済産業省「新連携」事業全国第1号認定を得て、二酸化炭素消火具「消棒®」シリーズを開発し製造販売しています。

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